しゅどんどんずんどこブログ

書いちゃうよ~!

ポエムを書いたことない奴なんて信用できないだろう?

僕はポエムを書いて母親に送り付けることが日課なのだ。

 

母親は何でもほめてくれるから・・・。

 

僕以外の普通の社会人はポエムを書いているのだろうか・・・

 

社会人になって言いたいことも言えない毎日を過ごしている僕らは

ポエム以外にどこで言いたいことを言っているのだろうか・・・

 

ツイッターの裏アカウントで身近な知り合いの悪口を言っているのだろうか・・・

 

怖い・・・。

 

自分じゃないフリしてものを書くなんて、耐えられるのだろうか・・・

 

自分のポエムに向き合ってほしい。人それぞれのポエムがあるのだから・・・。

 

深夜にポエムを書いて、朝にポエムを読んで「なにやってんだ、俺。仕事がんばろ。」ってなればいいのに。

心の底からキッショイポエム書いて母親に送り付けてみんなで褒められよう。

みんなポエムを書いて僕の母親に送り付けよう。

僕の母親はきっとみんなのポエムをほめてくれる。

だってよそ様の子は丁重に扱うものだから・・・。

仙台ウイスキーフェス&オクトーバーフェスにいったよ

こんばんは、ぼくです。

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7月に転勤が決まり内示が出たその週にまさかの東京から仙台へ越してまいりました。

それから一週間が経ちましたが、初めての土地に加え一人も友人がいないという状況でMU5(マジで 鬱になる 5秒前)となっております。

 

しかし、そんな精神安定剤デパスとか。)でオーバードーズきめる寸前の僕に転機がやってまいりました!!!

 

 

 

 

 

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それが伊達美味ウヰスキーフェスです!!!!

 

仙台で定期的に開催されるこの会は、仙台のおいしい食べ物や仙台限定ウイスキー、楽しい音楽でテンションアゲアゲ、胸がワクワク、精神安定まちがいなしのフェスでございます!!

 

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会場は御覧の通り大盛況!うわ~~~~い!!

 

人だ・・・人がいる!!!!!!!

 

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三陸沖の新鮮なホタテや、ご当地グルメ「青葉ギョウザ」などが楽しめます。

 

ではさっそく!

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ウイスキーフェスといえども、最初の一杯はビールでしょ!

 

画像の下のほうに乗っているナメック星人の金玉袋のようなものが噂の青葉ぎょうざです!

 

仙台産の雪菜を練りこんだ餡と皮は爽やかで、普通の餃子よりたくさん食べれそう!(4個くらいなら)

 

いや~~~外で飲むビールはうんめえなぁ!

 

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やったら遠いところに設営された音楽ステージも心なしか盛り上がっているような気もしないでもないですね。

 

つづいてはつぶ貝串と仙台限定のシングルモルト宮城狭

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つぶ貝の肉厚なこと!これをわっしわっし噛んで、宮城狭ハイボールで流し込むのですが・・・。

 

宮城狭ハイボールの香りがすっごい爽やかで、飲み込んだ後に芳醇な香りが鼻を抜けて後頭部にガツンと衝撃を受けます・・・。

程よい気温とおいしい海産物、そしてうまいハイボール!!

 

いや~、仙台ウイスキーフェスって最高ですね!!!!

 

 

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・・・ひとりぼっちじゃなければ、もっと最高だろうな・・・。

 

・・・。

 

 

 

 

 

まあ、気を取り直して!

なんと、ウイスキーフェスの会場から徒歩5分の所でもフェスがやっていました!

 

それがオクトーバーフェスです!!!

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こりゃいい!!!!!

いいぞぉ!!!!ビールは最高だからな!!!

 

外に屋台があって、テント内では音楽を聞きながらビールが飲めるらしいです。これはたのしそうすぎる。

 

 

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規模もめちゃくちゃでけぇ!

 

こんだけ人がいれば誰かしら友達になれるのでは・・・?

 

 

よっしゃ!外は人でいっぱいだから

会場内でしこたま楽しむぞ~~~!!!!

 

 

 

 

 

 

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会場「わっしょい!!わっしょい!!わっしょい!!!!」

 

 

 

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・・・え?

 人が肩、取り合って会場をグルングルン回ってる……。

なんで?怖。

 

 

 

 

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会場「そーれ!!ワッショイ!!!ワッショイ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

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・・・・・・・。

 

 

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・・・・・・・!

 

 

・・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

 

 

\プシッ/

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んッ・・・・・。

 

 

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地元、帰りてぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!

 






辞めてぇ。

 

アキバにいったよ【メイド喫茶編】

~前回までのあらすじ~

 

 

 

 

デカ盛り食べて吐きそう。

 

 

 

 

~以上~

 

 

おなかの中でナポリタンがぎちぎちに詰まっています。

秋葉原はそんな僕のピンチとは裏腹に賑わう午後1時を迎えました。

 

まだまだ休日は始まったばかりです。さあ次はどこに行こうかな?

 

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神田くん「メイド喫茶に行きましょう。」

ぼく「ああ~・・・。」

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神田くん「行きましょう。」

ぼく「はい。」

 

 

メイド喫茶に行くことになりました。

 

探索すると秋葉原にはあるわあるわ。

メイド喫茶にとどまらず男装喫茶、男の娘喫茶やキツネっ娘喫茶・・・。

人の欲望を押し固めまくった町、それが秋葉原ですね。

 

今日ははじめてコンセプトカフェに行くということで、オーソドックスにメイド喫茶に行くことになりました。

 

雑居ビルの2階に居を構えるメイド喫茶に突入します。

 

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神田くん「風俗がはいってるビルとおんなじ構造ですね」

 

神田くんがなにか不穏なことを言いましたが、意を決して夢への扉を開けてみましょう。

 

 

ギィ・・・(扉の音)

 

 

 

「「「ご主人様のご帰宅でぇ~~す」」」

 

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・・・なんか居酒屋でよく聞く「お客様のお帰りでぇ~す!」と同じテンションだな・・・。思ったのと少し違うな・・・。

 

内装は全体がまっピンクで瞳孔を刺激し、急激に視界が狭まってきます。

なんとか手探りでチープな椅子と机にたどり着き、着席に成功しました。

 

するとすぐにメイドさんがやってきました!うほほ~!どれどれぇ~~~?

 

 

 

 

 

 

・・・ああ、なんか、中学時代に担任とやたらしゃべっているけど友達があんまりいないタイプの子が来たなぁ・・・。ライトノベルをカバーつけずに読んで、話しかけてもらうの待ってるタイプの女の子だなぁ・・・。感情移入しちゃうなぁ・・・。

 

友達いなさそうなメイド「ご主人様は初めてのご帰宅ですかぁ~~??」

 

またシステムの難しいタイプの居酒屋みたいな言葉をいただきました。

ニュアンス的に「お客様、初めてのご来店ですか」となにが違うのだろう

 

修学旅行で当たり前のように余り物のグループに入れられてお母さんからお小遣いでもらった5000円を帰りの駅で使い切ってしまいそうなメイドさんは説明を続けてくれました。

 

友達0人メイド「うちはぁ、チャージ料を500円で、チェキをとるにはこちらの1000円のドリンクを頼んでいただきます~!」

 

ええ・・・。チャージ料って言っちゃった・・・・。

なんか、こう、「おまじない料」とか「おこづかい」とか言ってほしかった

 

 

神田くん「じゃあ僕はおまじない☆かふぇお~REで。」

ぼく「あ、じゃあ、ぼくはメイドさんの愛情たっぷり手作りカクテル(チェキ撮影付き)で・・・。」

 

陰キャラメイド「かしこまりましたぁッ☆失礼しまぁ~す」

 

 

 

 

・・・ふぅ・・・。なんか全然思っていたのと違うなぁ・・・。

これじゃ神田くんもそんな楽しめてないんじゃないかなぁ・・・。

 

 

 

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神田くん「・・・。」

 

あちゃァ!やっぱり怒ってる・・・?

 

 

 

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神田くん「・・・さっきの子、かわいかったですね・・・。」

 

 

あ、ご満悦だった。

ご満悦の顔してくれよ。表情筋、死んでんの?

 

 

 

 

神田くんのご満悦は置いといて、やっと慣れて視界が広がってきたのであたりを見回しました。

 

よく見ると結構かわいいメイドさんもいるなぁ・・・。

ステージがあるし、ショーとかも見れるのかも・・・。

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オタク「おほっほぉ~!!この前の撮影会、リコリン、こなかったじゃぁん!なにやってたのぉ?おほぉ~!」

限界っぽいオタクもたくさんいるけど、それもそれで風流だなぁ・・・。

 

 

 

 

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あ・・・。ふっとい魚肉ソーセージがある・・・。

いや、ちがう、あれメイドさんの足だ・・・。ごん太だ・・・・。

食いごたえありそうだな・・・。ニーソックスも天寿を全うしようとしている・・・。

 

 

 

 

 

 メイド「おまたせしましたァ~!」

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異常にチープな飲み物が運ばれてきました。

うっひょ~。おままごとみたいなクオリティだぜ・・!

 

メイド「それじゃあ、もっとおいしくなる魔法をかけますね~!一緒に萌え萌え・キュン☆と唱えてください~!」

 

 

きた!これだ!

これがほしかったんだ!

 

 

 

ぼく・メイド・神田くん「「「萌え萌え・キュン☆!!!!!!」」」

 

メイドさんの魔法がかかったメイドさんの愛情たっぷり手作りカクテル(チェキ撮影付き)を早速飲んでみましょう。

 

ジュルリ・・・ジュル・・・。

 

 

うん!着色料の味がすっごい!あとなぜかしょっぱい!ドジって味の素、入れちゃったのかな・・・???

 

 

 

ぼく「神田くんのおまじない☆かふぇお~REはどう???

 

神田くん「しゅうとさん。」

ぼく「ん?」

 

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神田くん「めちゃくちゃおなかが痛いです。」

ぼく「え?」

 

神田くん「・・・トイレ行ってきます・・・。」

ぼく「うん・・・。」

 

~5分後~

 

 

トイレから帰ってきた死にかけの神田くん「・・・」

 

ぼく「・・・」

 

死にかけ神田くん「・・・ぼく、魔法防御力よわいっぽいです」

 

ぼく「そう・・・。」

 

 

 

 

 

メイドさんの魔法力を込めた、おまじない☆かふぇお~REで

神田くんはぎりぎりになってしまいました。

 

 

突如、店内BGMが鳴り響きました。

 

 

ごんぶとメイド「いまから定例ライブがはじまりま~~~す!!!!」

 

ぼく・神田くん「!?」

 

つづく

アキバにいったよ【デカ盛り編】

東京にせっかくいるのだから、デカ盛りとメイドと電気の町、秋葉原に行きましたよ

 

インターンシップ同期の神田くんと行きました。

 

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大きい体に狂気をちらつかせる瞳を持った神田くん。実際は優しい。チェーンソーとサンリオが好き。あ、ダメだ。やっぱ好きなものが狂気的だ。

 

 

神田くん「しゅうとさん、今日はデカ盛りナポリタンを食べましょう。」

ぼく「ぼく、自分より小食の人見たことないよ??」

神田くん「食べましょう。ナポリタン。」

ぼく「はい。」

 

 

神田くんの刺すような瞳から醸し出す説得力でデカ盛りナポリタンを食べに行きました。

今日はそういう話です。

 

 

秋葉原の「パンチョ」というお店に行くことになりました。

 

 

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道中、行われていたフリーマーケットを見ながら向かいましたが、フリーマーケットとは名ばかりのオタク専用の防具屋さんでした。

穴あきグローブってマジで売ってんのかよ。

 

 

 

まあそんなこんなでナポリタンのお店パンチョを無事発見。

 

たくさんの人が狭い通路に行列を作り、お店からはケチャップとにんにくのいい香りが

・・・これは間違いなくおいしいでしょう。私は食べること自体は好きなのです。

 

入店までの間に見た食べログにはこんな口コミが

 

 

 

「デカ盛りなのにおいしい!大きさは400g、500g、600gが選べますが、600gでもぺろりと食べられちゃいますよ^^」

 

 

な~んだ。600gくらいならなんだか食べられそう!

ちっさ~いダンベルでも1kgあるわけだし。

 

食べログを見ていると列も減っていって、やっと入店できました。

 

食券を買い、意気揚々と600gを頼んだぼくと神田くん。

ぬるんぬるんのテーブル席へ通され、準備は万端です!

食うぞ~~~~~~~~~~~!!!!!

 

 

 

「おまたせしましたー」

 

 

 

 

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うっわ。

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神田くん「おいしそ~。」

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え?神田くんなんで冷静なの?

もしかして、成人男性的には普通の量なの???

っていうかもっとおいしそうな顔しろよ。

 

しかし、ここまで来たわけだし、朝ご飯を抜いてきた・・・。

完食はできなくても500gくらいは食べれるはずだ!

 

 

~5分後~

 

 

なにこのナポリタンぜんぜん減らない。

 

俺の知らない間にだれか追加してない?

わんこそばシステム導入してる?

 

・・・いや、まだだ。まだ食べれる・・・。450gは食べる

 

 

 

 

~10分後~

 

なんで飢餓に苦しんでいる人がいるのに俺は爆盛りナポリタンを食べているのだろう

前を見たら神田くんが掃除機みたいにナポリタン啜ってるし、俺が悪いのか?

 

 

 

 

~15分後~

 

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うん、無理だった。

そりゃそうだよ、俺、給食も完食したことないんだよ?

ぐるナビで「600gでもぺろりと食べられちゃいますよ^^」っつってたやつ、何考えているんだ。

「ぺろり」の表現おかしいだろ。

「ぺろり」は水ようかんとかに使う表現だろ。

 

こんな量のナポリタン、質量爆弾じゃん。

 

 

 

 

ちなみに神田くんは僕が残した分(大体400g)と自分の分(600g)で合計1kg食べてくれました。キュンッ・・・。

 

 

 

もう二度とぐるナビは信じない。

母の彼氏の家、突撃レポート②

 

母親の彼氏の家にきた山内家一行(母、姉、私)であったが、徳光和夫に激似の彼氏率いる金持ちパワーの猛攻に合う。

果たして、メインイベントお茶会は滞りなく終わるのだろうか。

 

お茶会は彼氏が急に流し始めたジャズピアノが流れるリビングで行われた。

篠田麻里子激似の母の彼氏の娘と、やはりアイドル感が強い母の彼氏の娘其の2、そして母の彼氏が着席した。

 

 

突然だが、私は育ちが悪い。

いまだに箸の持ち方はわからないし、食卓におかずが2品以上揃ったためしがない。ひじをつき、ひざをたて、天才てれびくんをむさぼるように眺めていた食卓の人と気が常識である。

 

だからか、目の前の光景は信じる事が出来なかった。

きちんと揃えられたランチョンマット、皿の上に載った紅茶。ガラスのミルク入れ・・・。

ガラステーブルの上にはオレンジページの表紙に乗っているかのような光景が揃えられた。

f:id:syudondon:20160602231515j:plain※参考画像

 

ランチョンマットなんて使っている食卓、初めて見た。なぜコップの上に皿を置くのだろう?洗い物が増えるだけではないのか?それとも、もっているというのか・・?誰もが憧れるあの、自動食洗機を・・・!?

 

それにこの小さいガラスのミルク入れは何なんだ?

ミルクなんて直にいれるだろう。球体に筒が突き刺さったような形状をしている。しかも、取っ手、取っ手がないではないか。

中に白い液体が入っているからかろうじてミルク入れだとわかったが、恐ろしく手が出しにくく、私と姉は泣く泣くストレートで飲む羽目となった。

 

お茶会はしめやかに開催された。

軽快な話しぶりの母の彼氏、明るくまぶしい笑顔の娘さん方。そして緊張しまくりでのどが渇きまくる私。

【の、飲み物を飲まなくては・・・】

コーヒーに砂糖を入れた。スプーンでかき混ぜる。

 

 

【・・・待てよ?かき混ぜたスプーンはどこにおけばいい?】

こんなところに思わぬ罠が仕掛けられていた。

 

ランチョンマットの上、NO。汚れてしまう。

テーブルの上、NO。ふき取りやすいが、間違えていたら取り返しがつかない。

皿の上・・・。これが正解か・・・?

 

しかし、母の顔に泥を塗ってしまってはいけない。

(お父さんの彼女の息子さん、キョドっててキモかったね~!皿汚しまくってたしなんなの?しかも天パじゃん)

と言われてしまっては山内家の恥だ。ちくしょう。天パは放っといてくれ。

f:id:syudondon:20160602231708j:plain※天パの私

試案がいくつも頭の中を這いずり回っている中、とうとうヒントを見つけ出した。

 

篠田麻里子に似てる娘さんが、スプーンを入れたままコーヒーをすすっているではないか!

 

ハイクラスな彼女が行っている行為なのだから間違いはない。身近なところから得る知恵をすぐに活用だ。

 

わたしはスプーンをいれたままコーヒーをすすり始めた。すっかりぬるくなったコーヒーはぐんぐん私ののどを潤していく。

一言も発せず、ぺったりと張り付いてしまった喉がべりべりと開いていく。

 

さあ、名誉挽回だ!おしゃべりといこうではないか!!!

 

その瞬間だった

 

 

母「しゅうと、カップにスプーン入れたまま飲んでるじゃん。麻里子ちゃんみて真似したんでしょうけど間違っているわよ。それ。」

 

 

 

の、のぶえぇぇぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!(母の名前です。)

 

思っていても言ってはいけない言葉だろうそれは。

なんてことだよ、じゃあ事前に教えていてくれよそれは。

もうだめだ。篠田麻里子も恥ずかしそうにしているではないか。私が何をしたというのだ。ノブエの馬鹿野郎。ちゃんと育ててくれ。お前が育てればこんな失敗せずに済んだではないか。

 

しゃべろうとした喉が急速に閉じていった。

「・・・・あ・・・うぁ・・・ちが・・・ちがうんす・・・はは・・・」

お茶を濁しに濁した発言が宙を舞う。そこからの記憶はあまりない。

 

しかし、その直後だ。

 

母の彼氏の母が降臨した。

目を見張ったのはそのメガネだった。

細木和子を彷彿とさせる金持ちっぷりのある容姿の中でも主張をしてくるそのメガネ!!

 

めちゃくちゃでかいトンボのようなメガネではないか。

 

金持ちが最終的に行き着く場所は、お洒落なのかどうかも分からない個性的なメガネに収束するのだと私の中で持論ができた瞬間だった。

 

わたしはそのトンボのようにデカい眼鏡に心奪われた。

視線はメガネから外すことはできない。どんな会話も生返事に終わってしまう。

薄茶色の鼈甲のフチ、曲面を描いたやたら面積の広いガラス部分。そしてお金持ちのおば様がよくつけているメガネチェーン・・・。

 

完璧だ。完璧に金持ちのメガネだ。もう私が言うことは何一つない・・・。

 

 

 

気づいたらお茶会は終わっていた。

 

彼氏の家の玄関でわたしの手には娘さんから借りた「みんな!エスパーだよ!」というお下品極まりない漫画本。なんでこんな本を読んでいるのだろう?我々庶民に歩み寄ろうとしてくれたのだろうか、はたまた庶民が読む書物を勉強しより金持ちになろうとしているのだろうか。

金持ちの考えることは我々浅はかな賤民にはわからぬのだった。

 

帰り際、ミカン畑からかおる青い風が吹き、アルファロメオの輝くフロントガラスを撫でていった。

 

わたしは、また一歩、大人に近づけた気がした。

 

 

母の彼氏の家、突撃レポート①

 

わたしの母には彼氏がいる。

50を超えた母に彼氏がいることに疑問を感じるが、まあ、それはいいだろうと思う。

 

大学生の時、その母の彼氏の家にまぬかれたことがある。

母の彼氏の家は地元ではなかなかのお金持ちらしい。

わたしと私の姉、母の三人で母の彼氏の家へと向かったのだった。

 

・いざ鎌倉。

母の彼氏の家の前についた瞬間に目を見張った。

母の彼氏の家はミカン畑を抜けた自然豊かな場所にポツリと建っている。

ミカン畑には似つかないモダンな真っ白な建物。

そして車庫にはベンツ、BMW、そして、アルファロメオ・・・。

 

私の予想を超えて、金持ちなようだ。

 

驚愕して車の前で立ち尽くしていると、一人の男性が玄関から現れた。そう、母の彼氏だ。

 

すらりとした背の高い肢体、白いパンツにフェラガモのベルトがきらりと光っている徳光和夫を彷彿とさせる初老の男性。それが母の彼氏だ。

f:id:syudondon:20160531214847j:plain※参考画像

 

和夫「こんばんわ。しゅうとくん。この車、エンジン音が良くてね・・。聞いてみる?」

 

わたしの返事を待たず、母の彼氏こと和夫はアルファロメオの運転席に入りエンジンを空吹かしさせた。

ミカン畑を覆う灰色の空へ、アルファロメオのエンジン音が染みこんでゆく。

(今日は、とんでもないことになりそうだ)

 

わたしの予感が確信に変わるには時間はそうかからなかった。

 

家の中にお邪魔をし、2階へと通された。

部屋の中は、案の定広かった。

広い窓からは午後の日差しが差し込み、床に敷かれた熊の毛皮は眩しそうに眼を閉じていた・・・。

 

 

 

 

・・・ちょっとまて、熊の毛皮があるのか。この家は。

 

ちょっとそれはやりすぎだろう、母の彼氏よ。お金持ちが過ぎるぞ・・・。

 

???「いらっしゃいませ、どうぞくつろいでいってくださいね」

 

熊の毛皮に気を取られていた私は振り返った。

 

 

しゃれたダイニングキッチンの奥には、篠田麻里子がいた。

本当に篠田麻里子がいるかと思った。

 

ショートカットの目鼻立ちの美しい彼女は、母の彼氏の娘さんだという、私と私の姉よりも、年上だ。

母の彼氏の娘さんはもう一人いて、すぐに表れた。

先ほどの篠田麻里子の姉だという彼女は、なんというか、大島優子っぽかった。

 

母よ、いい彼氏をよくぞ作ってくれた・・・。

 

そこに徳光和夫こと母の彼氏がやってきてベランダに出ようと私を誘った。

この家のクオリティから見て、こっそり金塊でもくれるのかと思ったがそうではなかったらしい、下を見ろとのことだ。

 

 

 

 

バラ園があった。

 

パターゴルフくらいなら難なくできるであろう敷地面積に、バラのアーチが飾られていた。もうここまで来ると想像を超える。

 

確定申告とかどんな感じで行っているのかがむしろ気になってくるレベルであった。

もう頭がクラクラしてきている。

頭の中ではすでにマカオにマンションを買ってもらっている自分が金色のネックレスをつけて葉巻に火をつけている。

 

言葉を失っていると篠田麻里子から声をかけられた。どうやらやっと、お茶会が始まるらしい。

 

席に着席すると、母の彼氏がいそいそとレコードをいじりだした。

なんでこの家、レコードなんかあるんだよと思っていたらBGMが鳴り始めた。

 

うわあ・・・ジャズピアノが流れ始めた・・・。

(はっは~ぁぁん、なるほどなるほ、ど、ねぇ・・・。あちゃ~まじか~。全部やるなぁ~・・・。)頭の中の私は、引きに引いている

 

ビル・エヴァンスが奏でる軽快なジャズピアノは、夕暮れに染まりかけた部屋に、一抹の緊張感をもたらした。

横たわった熊の毛皮が、ウインクしたような、気がした・・・。

戦争が、始まる。

 

→つづく

【帰宅重視イベントレポート】オモコロイベントに行って、帰りました。

 

もう書くことがないのでイベントレポートを書きます。

 

オモコロというサイトがある。

昔から好きでよく見ていたのだが、イベントが東京にあるため一回もオモコロ主催のイベントに行けていなかった。今はせっかく東京にいるわけだし、オモコロ主催のイベントに行ってみました。楽しかったです。

 

その後、特にオモコロには関係ないものの「出演者の知り合いですよ?」みたいな顔をして本物の出演者の知り合いの横に静かに立っていたらまんまと打ち上げに参加できました。

 

なんとかバレずに打ち上げが終了したのが午前0時頃。

わたしが普段活用している京急線にはギリギリで間に合わなかった。

 

①帰宅開始

 

さあ、どうやって帰宅する?これまた問題に上がった点が私が住む地域は京急線意外に泊りそうもない場所にある。要するに田舎なのだった。

 

そこで私は考えた。「グーグルマップを見ていちばん近い駅に降りてみよう・・・。」と。

 

考えが浅はかであることは百も承知だ。

しかし部外者なのに参加している打ち上げが、思った以上に私の精神をむしばんでいたにちがいない。

 

②山の手線に乗り込む

愛知県出身の私がかねてより憧れていた山手線。

新宿から品川への道のりは遠く険しかった。

平日ど真ん中の深夜帯に新宿駅にはびこる人、人、人。人の波は絶えることなく改札口へと吸い込まれていく。

 

人ごみに酔いながら、山手線外回りのホームを探す。

 

しかし、うわさ通り新宿駅は魔窟であった。

詳しい数は知らないがおよそ20は種類のある線がひしめく新宿駅では山手線を探すのにも一苦労だった。何度もお母さんの顔が脳裏にフラッシュバックし、実家に帰ろうとバスタ新宿へ向かう足を何度も引き止めなければならなかった。

 

無事、お目当ての電車に乗れたときはクタクタという擬音が私の方からにゅるりにゅるりと這い出ているように思えた。

「田舎者が無理をしてイベントに行くものではないな・・・」。

楽しいイベントの思い出は疲労の泥で汚されていった・・・。

 

③初めまして、京急東北線

なんとか品川についた。

品川も広い駅だ。

初めて東京に住むことになり新幹線から降り立った時の品川駅の天井の広さ、広告に使われているテレビの多さに感動を覚えたことを今でも思い出す。

そりゃそうだ、2か月前の事だからな。

 

この時点でふくらはぎはパンパンだ。

イベントの場所を探す前に腹ごしらえをと500円を握りしめて安飯を新宿歌舞伎町で探し回っていたことがここにきて仇となったか(結局、日高屋でぎょうざを食べた。おいしかった。)

わたしは日ごろの不摂生とひきこもり癖がたたってか30分以上歩くとふくらはぎが、45分以上歩くと膝が悲鳴を上げていき、最終的にはなぜか頭痛が発生する。

人体の不思議は身近なところに存在していたのだった。

すでに膝は悲鳴を上げ始めている、急いで帰宅せねば。

 

京浜東北線に乗ってからの記憶は覚えていない。京浜東北線が初めてで人見知りの私が緊張していたことと、打ち上げの場で部外者だと悟られないようにあえてビールをしこたま飲んだことが原因ではないかと推測している。

 

一つ覚えているのは、吊り革に両手で掴まりながらバナナのような体勢をとり熟睡をする窓に映った自分の姿だけだ。

 

俺はこんなことするために東京に来たのではない。

 

④大人の階段

自分の最寄駅から徒歩で30分ほどの駅に着いた。自宅まで1時間も歩けばつくだろう。

 

しかし時刻はすでに午前1時を迎えようとしている。明日も仕事だ・・・。私は自慢ではないが9時間寝ないとその日一日はひどい頭痛に見舞われるのだった。

 

すでに足の疲れからくる頭痛を引き起こしている。これではまともに歩けない。

 

【・・・そうだ、タクシーを使おう・・・。】

 

そう、わたしももう立派な社会人。所得にまみれる汚い大人なのだ。

いままでせこせこと歩いてきたが、金を持ったが吉日。豪族は豪族なりに金を使って移動しなければならない。

 

まずはタクシーの選別だ。ざっと見た感じ、初乗り720円のところが多い。

ここは節約したいところ、いくつか止まっているタクシーを見てみよう。

720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・720・・・

 

720円ばっかりじゃねえか!ふざけんな!

かたあげポテト何袋買えると思ってんだ!ちくしょう!乗ってやるよ!

 

住所を告げるとほがらかな顔をしたタクシーの運転手はゆっくりとアクセルを踏み出した。

「本当に自動で扉が開くんだなぁ・・・」

最初、助手席に座ろうとして怪訝な顔をされた後部座席の私は、いま、自分がタクシーに乗っていることに感動を隠せない。

 

程よく心地よい座席のシート、耳触りの良い運転手の咳払い。緑に光る【割増】という文字・・・・。

 

 

 

 

【割増】!?!?

おいなんだそれ聞いてねえぞ!

 

それに気づいた瞬間、メーターの数字が目に入った。

【980円】

 

なんてことだ、こんな、こんなすぐにメーターって上がるのか・・・。

なんとか、千円に抑えたい。つぎのメーターが上がった時が勝負だ。

タクシーの運転手と私、静かな攻防が狭い室内で始まった。

 

わたしは自分の膝と綿密な会議をし、最寄駅と最寄駅の一つ隣の駅の中間までくればなんとか徒歩で帰ることができると判断した。

 

頼む・・・。まだ上がってくれるな・・・。頼むぞ・・・。

 

景色が見慣れたものになっていく。

赤信号で止まった。

この時間は、メーターに、加算されるのだろうか・・・。

どうしようもない不安で、緩やかになっていた頭痛が再発する。

 

 ピッ

来た!止めてくれ運転手さん!

なんとか被害は最小限に収めることができた。

せいぜい1050円程度だろう・・・。

 

 

 

 

 

運転手「1340円です。」

 

 

 

 

マジかよ・・・・。

 

割増って・・・・マジかよ・・・・。

 

 

 

それからの記憶はなく、朝起きると、タクシーの領収書だけがテーブルの上に誇らしげに横たわっていた。