難波にある「551蓬莱本店」の「エビ味噌チャーハン」はブッ飛ぶ
大阪に行った時に食べた「551蓬莱本店」(http://551horai.co.jp/shop/honnten-2.html)のエビ味噌チャーハン(税込1,080円)が最高に美味かった。
蓬莱といえば、大阪土産として肉まんが有名だ。
蓬莱の肉まんは美味い。
ほあっほあの生地に刺激的とさえ感じられる肉餡の旨味。
僕は大好きだ。
念願だった551蓬莱本店に行けたので、イートインで食べた。最高だった。
しかし、もっと最高のものに出会ってしまった。
エビ味噌チャーハンだ。
これがもう、最高。
美味い。
こんないいものないよ。
エビ味噌チャーハンは
「エビが入った味噌味のチャーハン」
ではなく
「エビ味噌」を使ったチャーハンなのだ。
このエビ味噌というのは小エビを発酵させて作られる調味料らしいのだが、細かいことは知らない。そんなものは、知らないのだ。
だがもう、とにかく美味いのだ
私の中でチャーハンランキング、ダントツで1位になった。どころかチャーハンの美味しさを測る物差しを初夏の空にぶん投げられてしまった。
一口放り込むや否や「これは大変なことが起きているぞ」と思った。
口の中にエビの匂いと、チャーハンらしい卵と油とお米の美味しさ、かつて感じたことのない初対面の旨味の三人が同居したのだ。
あまつさえ、同居したうえでほのぼの系深夜アニメのように仲睦まじく生活をしている。最高のマッチングだ。
味もさることながら、食感も実に良い。
ごろごろと入っている大ぶりのエビは前歯を差し込むと踊るように弾け、口中を巡る。
中華では珍しく、パプリカを使用している。ほんのりとした苦みとシャキっとした歯ごたえ、噛み締める程に存在感を増す甘みは得も言われぬ幸福感を与えてくれる。
極め付きは、米だ。
パラパラという食感では、ない。むしろオイリーな印象を受ける。
しかし、口の中で嫌な感じをしない。まとまりがありつつも、ほどける様がうれしい、楽しい。
しっとりとした食感とパプリカの意外性も相まって料理が上手なお婆ちゃんが家で作ってくれたチャーハンといったノスタルジックな印象を得るが、芳醇なエビ味噌の旨味、料理としての完成度が同居しており、まったく予想外の味わいをしている。
本当においしかった。
また、ビールがとにかく進んだ。お米料理でここまでビールが進む料理があるだろうか。いや、きっとない。エビ味噌チャーハン独自の特性だ。
残念ながら、店舗が関西にしかなく、都内近辺では食べる機会がない。
しかし、ぼくはこの為に大阪に行ってもまず間違いなく後悔しないだろう。
それほどの幸福を与えてくれた。
必ず大阪に行こう。絶対だ。
エビ味噌チャーハン、それまで絶対待っててくれよな。