しゅどんどんずんどこブログ

書いちゃうよ~!

クソライフハック:人間をあきらめよう!

 今日はライフハックです。

 

「人間」はどうなったら「人間」になるか。

 

私は幼少期からずっと「人間」にあこがれていた気がする。

しかし、私は、「人間」になるには、様々な要素が不足していると思う。

 

コミュケーション能力、不足。

タスク管理能力、不足。

モラル、不足。

諦めない心、不足。

 

人生には様々なタスクがある。

 

十分な人間生活を送れる収入。

幸せな家庭。

気の置けない友人。

充足した仕事。

 

しかし、それらのタスクは本来、必要だろうか?

生きていれば、人間じゃないか?

 

私には、上手な人生を送る力があまりにも足りない。

そこでおおよその「人生の目標的な部分」を捨ててみようと考えた。

 

私は親孝行もせず。

電撃が走り、身を焦がすような愛情もいらない。

友人と話し、笑いあう時間も求めない。

仕事は死ななければなんでもいい。

誰からも信頼されない。

 

毎夜、発泡酒を喉に流しこみ、じゃがりこを齧る。

寒ければ服を着て、暑ければ、服を脱ぐ。

性欲たぎればオナニーをし、人恋しくなれば公民館とかにいく。

 

連続的な幸福はあきらめた。

 

私は目先の欲だけ、あればいい。

 

人生のタスクを脱ぎ捨て、全ての指標を「生存」。その一手に叩き込むのだ。

 

隣の芝生は青い。

隣の隣の芝生はもっと青く、芝生なんかより空は青いし、ラピスラズリは今日も輝かんばかりに青い。

 

何も求めなくていいのだ。

何を求めても、私は充分に欲を満たすことはない。

 

常に60%あればいい。

 

じゃがりこはおいしい。60%がそれだ。

 

高級焼肉を食べて120%を知ってしまうと、高級ステーキを知りたくなってしまう。

 

目標の指針が「生存」だけになると、スッと肩の荷が下りた。

 

私は精一杯人間らしく、良い人生を送ろうとしなくていいのだ。

ただ生きて、ただただ生きて、そのうちコテン、と死んでしまう。

 

それだけでいい。それが人生の大筋だ。

僕の人生に「恋愛」・「仕事」・「友人」のオプションはいらない。

最初からチュートリアルモードで初めて、たまたま初期装備のまま、ここまで生きてきてしまっただけだ。

 

それなら、それなりに初期装備で適当にやっていって、良きところでGAME OVERすればいいのだ。

 

私の人生は平たんな道がこれからも続き、輝いている。

無理に山を登ったり川を下ったり、激動の人生を歩もうとしなくていいのだ。

 

平たんな道は、本当にきれいだ。

生きているだけで、そこそこ楽しいのだから。

隣の芝生を見ずに、一心不乱にテクテクテクテク、死ぬまでの道を歩いていく。

 

それだけが、人生の重荷から逃げる術なのだ。

みんなで人間をあきらめて、てくてく歩こう!

友達の兄が「ペンギンの王様」になった話

ぼくには少ないながらも友達がいる。

 

その友達は4人兄弟の三番目で上に2人の兄がいる。

 

そのうちの一人、次兄がこれはもう手に付けられないくらいのワルらしい。

友達から定期的にその次兄のことを愚痴られることがある。

 

友達「兄貴がまたバイクで捕まったっぽい」

とかはまだライトな方だ。

友達「兄貴が灯油まみれで帰ってきて、手には血の付いた灯油缶を握ってた」

くらいのレベルが月1くらいである。ちなみにこの時は爆弾魔に灯油をぶっかけられて火をつけられそうなところを辛うじてボッコボコにしたときらしい。

 

現代日本に、まだそんな破天荒なケンカエピソードがあるのかよ。

 

よくよく聞くとその次兄に灯油ぶっかけた爆弾魔はそいつの長兄らしく、部屋に爆発物が大量に保管されていて、一度誤爆して、比喩表現でなく家の屋根が吹き飛んだとのことだった。

 

お前んちの兄弟どうなってんだ。北斗の拳に出てくるトキとラオウでもまだマシなケンカするだろ。

 

 

まあ、そんなやんちゃでトリッキーな次兄に、友達もちょっとあきれた様子だった。

 

しかし、ある日友達が珍しく目を輝かせながらこう言ってきた。

 

 

「俺の兄貴が、ペンギンの王様になった!」

 

 

???

 

なに、言ってんだこいつ。

とうとう劣悪な家庭環境に耐えきれず、脳みそにあったか~い部分が出来上がっちゃったのかと思った。

 

話を聞いてみると、ちょっと違った。

友達の兄がペンギンの王様になった経緯はこうだ。

 

いつもながら夜の街をバイクで暴走する次兄。

ドラッグ的なものをやっていたのか、ディープに酔っていたのか、バイクが切り裂く夜風のにおいに惑わされてしまったのか知らないが

「パンダ、見てェな…。」

という思考にたどり着いてしまったらしく、彼の暴走するバイクは動物園に乗り付けた。もちろん、その動物園にはパンダはいない。

 

しかし、パンダがいないという事実だけでは次兄は止められなかった。

動物園の門をよじ登ってなんなく侵入した次兄。

 

お目当てのパンダはいなかったが、一人非公式ナイトズーを楽しむ次兄のテンションはぐんぐんとメーターを振り切っていった。

 

エンジンが焼き切れるほどぶちあがったテンションが次兄の脳みそをオーバーヒートさせてしまい、以下の思考に達した

 

「ピングー、殴りてェな…。」

 

なんでだよ。

と今でも思うが、もう彼について考えることは僕も友達も放棄している。

 

ピングーを探し、たどり着いたキングペンギンの泳ぐプール。

円形のプールの真ん中に氷山を模した陸地があり、そこに多くのペンギンたちが立ったまま眠っている。

 

おお、ピングーだ!

と思った瞬間に彼はプールに飛び込み、ペンギンが待つ氷山を上っていった。

 

そっから先は、単純にペンギンをバッタバッタとなぎ倒す。

 

「ペンギンをなぎ倒す」なんて言葉、使った経験があるのは僕とその友達、あとはオットセイくらいだと思う。

 

大きなキングペンギンをちぎっては投げ、プールに叩き落した次兄は氷山に上り詰め

 

「キングペンギンをぶっ倒したから、俺がペンギンの王様だ!!!!!」

と叫んだらしい。

 

これが友達の兄がペンギンの王様になった経緯だ。

1から10までアホみたいな話だが、信じてほしい。

 

その後、普通に捕まり

動物園の園長室で警察が来るのを次兄はおとなしく待っていたらしい。

 

すると、動物園の園長がやってきた。

 

園長「君は、なにがしたかったんだい?」

次兄「ペンギンの王様になりたかったので、キングペンギンをぶっ倒しました」

園長「そうか…。」

 

 

 

園長「…でも、キングペンギンの上にはまだコウテイペンギンがいるぞう?」

 

 

なにノッてきてんだ、園長。

 

園長のきさくな一言で場は一気に和やかな雰囲気になり

友達の兄は普通に書類送検された。

そうだ、巨人を使役しよう。

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こんにちは、しゅどんどんです。

みなさんは、コンプレックス、ありますか?

 

ぼくは昔っから、低身長がコンプレックスです。

 

女子に「ヒール履いてたら私の方が高いじゃ~ん笑」などと、そんなん、俺だって竹馬乗ったらセームシュルトより身長高いわクソカス!

…といいたくなるような仕打ちを受けてまいりました。

 

特に腹が立っているのは、低身長ゆえのあだ名です。

ぼくは、様々な低身長いじりあだ名を授かってまいりました。

 

ちっちゃいものクラブ(おじゃる丸の電ボが所属するユニット)・めだか師匠・Mr座高など…。

 

中でもよく言われていたあだ名が「戸愚呂(兄)」です

 

 

※戸愚呂(兄)…幽☆遊☆白書に登場するめっちゃ強い戸愚呂(弟)の肩にチョコンと座ってるお兄ちゃん。かませ犬

 

 

急に筋骨隆々の弟をプレゼントされ、兄になってしまいました。

僕のはらわたは煮えくり返っている。ちくしょう…ちくしょう…

 

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絶対許さねえ!

 

…なので、戸愚呂(兄)らしく、強くてでかいやつを使役して

僕の身長をいじってきたやつを皆ペシャンコにしてやろうと思います。

 

今日は、その巨人を作る様子をご覧ください。

材料

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材料です。

自分の工作能力を鑑みて、少量で戦います。

後ろの棚も購入物です。リサイクルショップで500円で買いました。

 

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棚に貼り付けた障子紙に巨人の身体を手書きし「上半身が床から突き出ている巨人」を作っていきます。

我ながらチープな作戦ですが、巨人作成は人生で初めてなのでご了承ください。

 

作るぜ

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作業の様子です。

カッターをケチったため、眉毛を切るハサミで障子紙を切っていきます。

 

ここらへんから、立派な社会人となった自分が貴重な休みを使い、巨人を作成することになんらかの疑問が湧いてきましたが、見なかった振りをしましょう。

 

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良い感じのサイズになった障子紙を壁に固定し、マジックペンで身体を書いていきます。

 

ここの身体の手書き部分が、巨人を巨人たらしめるのに重要な作業です。

図画工作の授業で2以上をとれた試しがありませんが、コンプレックスから生じた強い憎しみでカバーします。

 

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書けた。

 

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…。

 

…いいじゃん…。

 

…いいよね?

 

…ともかく、ほぼ完成しました。これから完成した巨人をお披露目します。

 

これがぼくの、巨人だ。

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巨人ができた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

輝く白い肌がチャームポイントな巨人「まっしろまん1号」です。

趣味は人間を食べることとお裁縫、年の離れた弟が実家におり、年末は一緒にマリオカートすることが何よりも楽しみな、そんな巨人です。

 

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まっしろまん1号の肩に乗せてもらいました。

もうこれで低身長なんて関係ない。

 

巨人の前では人類など等しくチビであり、足の裏でペッシャンコにできます。

 

やったネ!!!!大成功!!!!!!!!!!!!!!!

 

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そんなことより、身体を作る際にマジックペンで書いた巨人の乳首が壁紙まで浸透してしまいました。

憎しみは何も生まない。

 

牛乳飲んで寝ます。

孤独な蟹味噌

磯丸水産へ行った。

 

磯丸水産はすごくいいからだ。

 

磯丸水産は、この世のあらゆるいいものを集めた大きな概念である。

 

磯丸水産は、見た目には向こう側が透けて見えるくらい薄い水色の大きな球体である。

 

アルコールと海産物を求める人が多く集まると、それらの人々の欲望とこれまでの善行に応じて半径の広い球となる。

 

必然、人が多いところの磯丸水産は、それはそれは大きな球体となって突如として現れる。

 

その出来上がったばかり球体の中に一番最初に入った人は磯丸水産の店長となる。

 

店長となった人間の「確定申告って面倒くさいなぁ」という思いに応じ、磯丸水産の元となる球体が濃く色づき、濃ければ濃いほど生中ジョッキの温度が下がる。

 

そんな優しい概念、磯丸水産は思考力を失ったアルコールピーポーへ、平等に蟹味噌を分け与える。

 

蟹味噌を得た人間は、知恵を持ち、物を焼く、会話をする、海老を剥くといった行動を開始する。

 

いずれ知恵を持った人間は、網の交換を行うたびに、蟹味噌の存在に疑念を持つ。

 

蟹味噌は、味噌というが、実際はなんなのだろうか?

 

味があるだけの存在。

味噌ではないもの。

蟹の中に存在し、本来は蟹とともに消滅すべきもの。

我々は味という存在に、蟹味噌という名札をつけているだけではないだろうか?

 

その疑念を捨てきれず、人間は唐揚げと、つきだしのはんぺんを口にする。

 

ありありと存在感を見せるそれらに人間は魅了されてしまう。

 

そしていつしか、味の概念そのものになってしまった蟹味噌は、網の端っこへ追いやられる。

 

網の端っこで、ただただ焦げるだけの孤独な蟹味噌。

認知をされず、悲鳴をあげることも許されない蟹味噌。

 

 

俺は、俺は…。

俺は、蟹味噌だ…。

 

俺こそが…蟹味噌なんだ…。

 

いつか…。

「オモコロ杯に出すぞ」と言う意気込みと友達の彼女とその親と

第五回オモコロ杯が、始まる。

バーグハンバーグバーグという、ぼくが愛してやまない会社が運営する、ぼくが愛してやまないオモコロというメディアで開催する、ぼくが憎んでやまないおもしろ記事の賞レース。

 

僕はこれに全てをかけている。

 

クソクソカスカス無個性うんちライターとして活躍するフォロワー200人越えの僕にとって、チャンスだ。

 

僕は自分のことがこの世で一番面白いと思っているし、気は優しくて力持ちだ。

 

脱税だって、しない。

 

この世で一番面白い僕は、オモコロ杯にだして、優勝をかっさらって、クソカス無個性んちライターからモテモテふわふわ無個性うんちライターへ羽化するのだ。

 

かといって、オモコロ杯を優勝することは難しい。

 

この世で一番面白いと噂されるあの、ぼくでさえ2度優勝を逃している。

優勝を逃しているというか、なんか、賞的なものとかに、何も引っかからなかった。

 

この世で一番面白い、僕が、だ。

 

僕は一番面白いのに。

 

友達もいないし、仕事もできない僕は面白くなければ採算が、合わない…。

 

しかし、一つ問題がある。

 

 

 

 

おもしろい事が、何にも、思いつかない…。

 

 

おもしろい事が、何にも、思いつかないのだ。

 

むっずかしいのだ、おもしろいことって、むっずかしい。

 

ぼくは、基本的に多趣味でもないし、好きなものもない。

何にも情熱がない男は、何にも応用が利かず、人のモノマネを追従するしかないのだ。

しかし、拙い技術で真似た記事は、深海のように冷たく息苦しい仕上がりとなる。

 

残念なことだ。

 

しかし、出すしかない。ぼくは一番面白いわけだし。

ぼくが一番おもしろいことを証明するには賞レースとかで結果を出すしかない。

 

大変だね。

でもがんばるよ。

オモコロ好きやけん。

 

 

 

 

これはどうでもいいけど、友達の彼女のお母さんに手編みのマフラーを貰った。

 

相当な多角関係レンアイが、始まる予感がする。

 

JKの太ももに付いたスカート跡の話

JKなぁ。

 

JKだよ。

 

JK…。

 

JKの良さは改めて語る必要もない。

眩く光り、近づくものを焼き尽くす太陽だ。

良いに決まっている。JKは、良いに…。

 

そんなもの、語りつくせるはずがないのだから。

どう転がり落ちても、良いんだから。

 

 

本題だ。

JKが、椅子に座るだろう。

そうすると、プリーツスカートが自然、折り込まれる。

折り込まれたプリーツスカートは椅子とJKの太ももに挟まれ、段差を作る。

 

そうすると、どうだ?

 

いや、どうだ?ってなんだよ。

 

まあ、プリーツスカートが段差になって、JKの太ももに筋みたいな、跡がつくだろ?

 

あれ、なんだよ、もう。

 

ダメじゃん。そんなんしたら。

生まれて20年たってない新鮮な太ももにさ、跡つけちゃうじゃん。

 

水分量が豊富な、採れたてのマンゴーみたいな、太ももに、かたいプリーツスカートの生地なんか押し付けたらさ。

 

そんなん、跡付くじゃん。赤くなっちゃうじゃん。

 

 

 

良いじゃん。

 

 

 

そんなの、いいじゃんか。

 

僕自身が高校生のころから気づいていたよ。

 

斜め前の席の女の子が、現国の時間で夏目漱石著「こころ」の朗読のために立ち上がった刹那、目に飛び込んだよ。プリーツスカートの跡がくっきりついた太ももがさ。

 

そんなん観ちゃったらダメじゃん。トラウマだよ。

 

そんでもって、「見る」じゃなくて「観る」だよ。

芸術鑑賞に近い域だよ。鑑賞なんだよ。JKの太ももに関してはさ。

 

芸術の話だよこれは。なんだよ、もう。

 

JKよ?

初恋とか、しちゃっているタイミングかもしれないじゃん。

SNOWとかしてさ、その変顔がこの世のあらゆるものよりそれが一番面白いって信じ切っているじゃん?大学生とかと付き合っている自分をめちゃくちゃ大人だと勘違いしているかもしれないじゃん?

 

授業中手紙とか回しちゃっているんだよ?教師のことあだ名で呼んで、あまつさえ、ため口で話しちゃったりするくらい、社会の常識知らずなJKだよ?

 

チャリ、乗ってんだよ?

チャリ乗っているし、校則で髪染めちゃいけないから夏休みに明るい色にしたり、ばれない程度にうす~く茶色にしたりしてんのよ?

 

ピアスもダメだから透明ピアス開けているんだよ?穴ふさがっちゃうから。ピアス穴ふさがっちゃうから!!!

 

お酒、飲めないんだよ?

なんなら、お酒飲めないけど、粋がりまくって精々「ほろよい カルピスサワー」飲んでんのよ?3%よ?アルコール度数。

 

こちとら酒盗で、日本酒飲んでんのにだよ?

 

 

そんな純真無垢なJKの太ももに、プリーツスカートの跡、ついてんだ。

かわいそうじゃん。

 

そんな、いいじゃん。

 

いいよな?

いいって、そりゃ。

もう、やめてよ。

ほんとに。

 

もう、良くならないで‥‥。

イマジネーションベイビー育成日記 「柊輝ちゃん、爆誕」

ぼく、実は子持ちなんです。

リアルな子供ではなく、イマジネーションベイビーですが。

 

経緯を申し上げます。

 

ちょっと前まで縁もゆかりもない土地、仙台で暮らしておりました。

仙台は住みよい気候で、食べ物もおいしく、いい街なのですが。

 

いかんせん、慣れない仕事をしながら、友人もいない知らない土地で過ごしていると、本当に精神状態がマズくなります。

 

ティッシュを壁に貼り付けて、扇風機を当てて、ヒラヒラ~ってなっているのを見つめながら日々を過ごす状態になっておりました。

 

「これはマズいなぁ」と思った時に、TVを流していたら

「はじめてのおつかい」が流れ始めました。

 

「はじめてのおつかい」は正直にいって、子供をだしにしている番組で、脳みその代わりにマーマレードを入れているクソバカがよだれを垂らしながら見るものだと偏見を持っていたため、全く見ることがありませんでした。

 

しかし、案の定というか、おつかいに奮闘する子供の一生懸命さ、それを真剣に見届けるママの表情を見てボロボロ泣いてしまいました。

 

その時、「パパ」と呼ぶ声がたしかに聞こえたのです。

 

うしろを振り返ってみると、そこにはクマの靴下をはき、ウルトラマンティガのTシャツを着て、ニコニコ笑っているサラサラヘアをおかっぱにした3歳ほどの子が、笑っていたのです。

 

 

それが、ぼくと「柊輝」の出会いです。

 

柊輝(しゅうき)は、僕の本名である「柊人」から一文字を取り

『柊人がパパとして輝けるように』と子供を自分の引き立て役にするとてつもないエゴイスティックなネーミングです。

 

柊輝は、ぼくに様々な感情をもたらしました。

 

人を愛でる。

損得勘定なしに愛を交わしあう行為は仕事や孤独の影響で化石のように固まった自分の心にスーーっと染み渡り、潤いを与えました。

 

ぼくは一生をかけて、柊輝を立派に育て上げよう。

 

目の前に現れたたった一人の息子を抱きかかえながら、静かに涙を流しました。

 

柊輝は大変おりこうさんで、家に僕が帰ってくるまでおとなしく機関車トーマスを見ながら待ってくれています。

 

自分が仕事から帰ってくると、玄関まですぐに駆け寄り、その日、レゴで作った自慢のお城をぼくにプレゼントしてくれます。

 

ぼくはその時の、誇らしげな柊輝の笑顔を見ると、リビングまで抱きかかえ

一緒にベッドへダイブします。

キャッキャと笑う柊輝ごしにみる部屋は、一人で過ごしていたころと見違えるように明るく見えます。

 

 

ああ、ぼくは幸せだ。

本当に、幸せだと思っていました。