しゅどんどんずんどこブログ

書いちゃうよ~!

大田区の焦熱地獄「久松温泉」に行ってきた

しゅどんどんです。

 

 

 

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大田区にある「久松温泉」という銭湯に行ってきました。

http://www.hisamatsu-onsen.com/

 

有名なお寺の近く

久松温泉は、池上線池上駅の近くにあり、池上本門寺の参道からすこし逸れた場所にある。

この池上本門寺というのはなにやら有名なお寺らしく、池上エリア全体が寺のある町特有の活気と情緒のある雰囲気が漂っている。

美しく広い古民家カフェや食べログであまり情報が出てなさそうな個人経営の蕎麦屋やお寿司屋さんが立ち並ぶ。

 

 

 

 

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久松温泉も、やはり池上の土地に馴染んだいい意味の古臭さがある温泉だ。

おじいさんが産まれた朝に買ってきたような味のある古時計が置いてあるロビー。

券売機ではなく、御婆さんが暗算で会計するシステムも、なんとなく気に入った。

 

お湯がやばいよ

さて、風呂だ。

町中にある銭湯にしては窓が大きい作りで広々として開放的な雰囲気のあるお風呂場。

黒湯と普通のお湯のお風呂の2種類がそれぞれ2つずつ、計4つの湯舟が用意されている。

黒湯とは、めちゃくちゃいい感じの温泉なのであるが、話せば長いので割愛する。

 

私はとりあえず、普通のお湯のお風呂に入る。

いや~気持ちよさそうだ。とニコニコしながらふくらはぎまでお湯に浸かる。

と同時に足を無数の蛇に噛み付かれたかのような激痛が襲った

 

 

熱っっっつ…。

 

 

熱い。

普通のお湯だと思ったけど、強酸だったか?

 

とりあえず隣のジャグジーがある風呂に避難することにした。

ジャグジーは常に空気が渦巻いているのでその分外気に触れる。

だから大概ちょっとぬるめなのだ。

さっきのお湯もファーストインプレッションだから異様に熱く感じたがジャグジーで身体を暖めればどうってことないだろう。

さあジャグジーに避難するぞと片足を突っこんだ。

 

 

 

いや、ジャグジーも熱っっっつ~~~。

 

 

熱い。

ジャグジーのせいで常に熱いお湯が肌に押し寄せてくる。熱マシンガンを打たれている気分だ。

だが、ジャグジーに負けたら終わりなので我慢して入る。

 

熱い…熱い…熱い…。

死ぬ…。すぐに身体が温まってきた。口から出る息すらも熱く感じる。

でも熱いを繰り返しているうちに気持ちよさも感じてきた。

マゾヒズムが開花してきたのだろうか。

 

黒湯はどうか。

気になるが、怖い。怖すぎる。黒湯はその名の通り漆黒のお湯なのだが、その黒さがまた怖い。

 

湯船の前で黒湯を親の仇のごとくにらみつけているとトレンディな風貌のハダカのオジサンが話しかけてきた。いや、ハダカなのは当たり前だけど。

 

「こっちの湯舟の黒湯の方が熱くないよ。」

 

トレンディなおじさん、有益な情報ありがとう。

ふくらはぎが燃えカスになるところだった。

安心してトレンディなおじさんが勧めてくれたあまり熱くない方の湯舟に入る。

 

 

 

熱ぁぁぁぁぁ~~~~~っっっつ~~い…。

 

 

やっぱりな。

こうなると思ったよ。さっきまでの2つの湯舟が赤子に思える程に熱い。

我慢して入るけど、熱いよ。完全に焦熱地獄だよ。

黒さも相まって罪人が入る沼にしか思えないほどだ。

熱い。なんだこれ。

入っている湯舟の温度計があったので見てみた。

 

 

47度

 

 

バカか。

ふざけんな。そりゃ熱いよ。

生の鶏肉から鶏ハムが作れるくらい熱いじゃないか。

何考えているんだ、この銭湯。殺す気か。

でも黒湯自体は気持ちいい。

お湯がさらさらしている。

あっついけど、しばらく浸かってみる。

熱さがどんどん快感になってくる。

いやでもやっぱ熱い。ぜんぜん快感にならない。

とにかく熱い。燃えてる、ふくらはぎが。

それで、この銭湯、なんで水風呂がないんだ。殺す気か。

 

お湯から脱出して、観葉植物とかが置いてある、外気浴用のスペースがあったので逃げ込んだ。

ベンチに座り、風にあたる。

 

 

 

超気持ちいい…。

 

 

 

思わず水泳金メダリストになってしまった。

クソ熱いお湯だったが、その分、外気浴をすると最高だった。

いままでにないくらいに気持ちが良い。これをするために生きていたのかもしれない。

なるほど、なるほどと一人で口にしてしまう。

この銭湯はこれをするための場所だったんだ。

最高。

 

外気浴を終えて、出ようかと考える。

身体はこの上なく温まったし。

でも、あと一つ残っている黒湯が気になる。トレンディなおじさんが熱すぎるからと勧めなかった湯舟だ。

 

意を決して足を突っこむ。

 

 

 

そこから先の熱さは今の僕にはどんな言葉を使っても形容できないほどだった。

くやしい。

くやしいがこれだけは言える。

あの湯舟を作った人はどうしようもない悪魔にちがいない。

 

久松温泉は、日常生活に嫌気がさした刺激がほしい人にぜひ行ってもらいたいです。

めっちゃくちゃ元気にはなります。