「オモコロ杯に出すぞ」と言う意気込みと友達の彼女とその親と
第五回オモコロ杯が、始まる。
バーグハンバーグバーグという、ぼくが愛してやまない会社が運営する、ぼくが愛してやまないオモコロというメディアで開催する、ぼくが憎んでやまないおもしろ記事の賞レース。
僕はこれに全てをかけている。
クソクソカスカス無個性うんちライターとして活躍するフォロワー200人越えの僕にとって、チャンスだ。
僕は自分のことがこの世で一番面白いと思っているし、気は優しくて力持ちだ。
脱税だって、しない。
この世で一番面白い僕は、オモコロ杯にだして、優勝をかっさらって、クソカス無個性んちライターからモテモテふわふわ無個性うんちライターへ羽化するのだ。
かといって、オモコロ杯を優勝することは難しい。
この世で一番面白いと噂されるあの、ぼくでさえ2度優勝を逃している。
優勝を逃しているというか、なんか、賞的なものとかに、何も引っかからなかった。
この世で一番面白い、僕が、だ。
僕は一番面白いのに。
友達もいないし、仕事もできない僕は面白くなければ採算が、合わない…。
しかし、一つ問題がある。
おもしろい事が、何にも、思いつかない…。
おもしろい事が、何にも、思いつかないのだ。
むっずかしいのだ、おもしろいことって、むっずかしい。
ぼくは、基本的に多趣味でもないし、好きなものもない。
何にも情熱がない男は、何にも応用が利かず、人のモノマネを追従するしかないのだ。
しかし、拙い技術で真似た記事は、深海のように冷たく息苦しい仕上がりとなる。
残念なことだ。
しかし、出すしかない。ぼくは一番面白いわけだし。
ぼくが一番おもしろいことを証明するには賞レースとかで結果を出すしかない。
大変だね。
でもがんばるよ。
オモコロ好きやけん。
これはどうでもいいけど、友達の彼女のお母さんに手編みのマフラーを貰った。
相当な多角関係レンアイが、始まる予感がする。