自我のめざめが最悪だった話
考え込むことが趣味の僕
僕が初めて考え込んだとき、つまり
物心がはっきりついたときの記憶がある
たぶん小学校一年生の時に
学校行く前に靴紐を玄関で結んでいた
玄関の窓から眩しすぎる朝日が目に飛び込んできたときにふと
「あ、ぼくってそのうち死ぬんだ」
と思った。
いままで他人事のように感じていた自分の目線が急に俯瞰から降りてきて
7歳の自分は、これから順調に歳を取って、様々なことを体験して
死ぬんだということをはっきり理解した
その日一日は「自分がいつか死ぬ」という初めて知った常識に
絶望して何もできなかった気がする。
そして自分の頭の中には、あの日からずっと死が張り付いたまんまだ
めちゃくちゃ生きてぇ。